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どろきたることなり
【381】近比近江国かいづに金(かね)といふ遊女有けり其所のさた
の者也ける法師の妻(つま)にて年比すみけるに件の法師
又あらぬ君に心をうつしてかよひけるを金もれ聞て
やすからず思ひけりある夜合宿したりけるに法師
何心なくてれいのやうに彼事くはだてんとてまたに
はさまりたりけるを其よは腰(こし)をつよくはさみてげり
しばしはたはふれかと思ひてはづせ〳〵といひければ
猶はさみつめては法師めが人あなづりして人こそあ
らめおもてをならべたるものに心うつしてねたきめ
【上欄書入れ】26
【柱】古今巻十 〇二十三