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翻刻
【柱】古今巻二 〇二
天下/病(やまひ)おこりて死するもの多し其時ものゝべの弓削(ゆげ)
守屋の臣并に中臣(なかとみ)の勝海(かつうみ)ら邪見(じやけん)にして仏法を信(しん)ぜ
ず奏(そう)していはく我国(わかくに)はこれ神国(しんこく)也/然(しかる)に蘓我の大臣仏
法をひろめおこなふによりて病(やまひ)おこり死ぬるもの多し
是(これ)をとゞめられば人の命全(いのちまつ)かるべしと申によりてみこと
のりをくだして仏法を停止(てうじ)せらる即(すなはち)守屋(もりや)仰を承て
堂塔(だうとう)を焼(やき)ほろぼして仏法を滅亡(めつばう)す此時仏法みな亡(ほろ)ひ
なんとする間太子/悲泣懊悩(ひきうをうのう)し給ふ事かぎりなし
是によりて雲(くも)なくして雨風うごき空(そら)より火(ひ)くだつて
内裏(だいり)やけぬ其後太子の御/父用明(ちゝようめい)天皇/位(くらゐ)につかせ給