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翻刻
【柱】古今巻二 〇三
御年十六にして大/将軍(しやうくん)の後(うしろ)に立給へり秦河勝(はたのかはかつ)に仰て
ぬるで【白膠木】の木をもつて四天王/像(のぞう)をきざみ作(つくら)しめて本/鳥(か)【他本「本鳥もとどり」】の
うへほこのさきにして願(ぐはん)を発(をこ)して宣(のたま)はく我をして戦(たゝかひ)に
勝(かたし)め給ひたらば四天王の像をあらはして寺塔(じたう)を立(たて)んと
大臣同じく願(ぐはん)してたゝかひをすらむ城中(じやうちう)に大成(おゝきなる)榎(ゑ)の木
あり守屋其木の上にのぼりてものゝべの氏(うぢ)のかみに祈(いのり)て
箭(や)をはなさしむるに太子の御よろひにあたりたり太子
又とねりあと見におほせて四天王にちかひて矢(や)を
はなさしむ定(でう)の弓恵(ゆみゑ)の矢(や)に和順(わじゆん)してとをくはしりて
逆臣(ぎやくしん)がむねにあたりて木よりさか様におちぬ軍兵