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みだれ入て其/首(くび)を切(きり)つ是より仏法のあた永(なか)く絶(たへ)て
化度利生(けどりせう)のみちひろまれり《割書:委旨見|伝文》
当麻(たへま)の寺は推古天皇(すいこてんわう)の御宇/聖徳(しやうとく)太子の御すゝめに
よりて麻呂親王(まろのしんわう)の建立(こんりう)し給へる也/万法蔵院(まんぼうぞうゐん)と号(がう)して
則/御願寺(ごぐはんじ)になずらへられにけり建立の後(のち)六十一年をへて
親王夢想(しんわうむさう)によりて本(もと)の伽藍(がらん)の地を改(あらた)めて役(えん)の行者(ぎやうじや)
練行(れんぎやう)の地にうつされにけり金堂(こんたう)の丈(ぢやう)六の弥勒(みろく)の御身
の中に金銅(こんどう)一/攦(ちやく)手半(しゆはん)の孔雀明王像(くじやくめうわうぞう)一/体(たい)をこめ奉る
此/像(そう)は行者の多年(たねん)の本/尊(ぞん)也又行者/祈願力(きぐはんりき)により
て百済国(はくさいこく)より四天王の像(ぞう)とび来り給ひて金堂(こんたう)に
【柱】古今巻二 〇三