← 前のページ
ページ 692 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻十一 〇四
ひゞき地うごきければ法皇おどろきおぼしめし
ける御心をしりて是は性空(せうくう)がかたちをうつし
給ふ故にないのふり候也と申されければいよ〳〵心(しん)
信(しん)おこせ給ひけり扨ひじりの御/顔(かを)にいさゝかあざの
おはしけるを絵師見おとしてかゝざりけるをないの
ふりけるさはぎに筆をおとしかけたりけるがそこ
にしも筆おちて墨(すみ)つきたりけるがあざにたがはず
なん侍ければみな人ふしぎの事になんおもへり
けるくだんの影(ゑい)今にかのやまの宝蔵(はうぞう)に
ありとなん