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【387】弘高(ひろたか)地獄変(ぢこくへん)の屏風を書けるに楼(ろう)のうえより桙(ほう)を
さしおろして人をさしたる鬼(をに)を書たりけるが
ことに魂(たましい)入て見へけるをみづからいひけるはおそら
くは我/運命(うんめい)つきぬとはたしていく程なくてうせに
けり六条宮《割書:具平(ぐへい)》御堂(みだう)に申給けるは布(ぬの)障子の
役【伇】などには今は弘高をばめさるへからず軽々(かる〳〵)なる
べき事也弘高きて自愛(じあい)しけり此弘高は金
岡が曾孫(ひまこ)公茂(きんもち)が孫/深江(ふかへ)が子也/公忠(きんたゞ)《割書:公茂|兄》よりさきは
書たる絵/生(いき)たる物のごとし公茂以下今の体に
は成たるとなん弘高少年の時出家したりけるが
【上欄書入れ】6
【柱】古今巻十一 〇五