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常則(つねのり)をめしければ他行したりけりさらばとて公
望(もち)をめしてかゝせられにけり後に常則をめして
見せられければかしら毛芋(けいも)に似たり他所/難(なん)なしと
ぞ申ける常則をは大上手公望をば小上手とそ世に
は称しける【390】為成一日が中に宇治殿/扉(とひら)の絵(ゑ)を書たりけるを
宇治殿仰られける弘高は絵様を書て一夜なをよくあんして
こそかきたりしがいかにかく卒爾(そつじ)には書ぞとなん
仰られける常則か書たる師子(しゝ)形を見ては犬(いぬ)ほえ
にらみておどろきけるとなん
【391】成光(なりみつ)閑(かん)院の障子に鶏(にはとり)を書たりけるを実(まこと)の鶏(にはとり)み
【上欄書入れ】7
【柱】古今巻十一 〇六