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翻刻
【柱】古今巻十一 〇八
さしうつすべき也打敷ふかみどりの浜(はま)緑(みとりの)綾(あや)なり右
かゞみ海にかねの鶴かけたりかねの透(すき)箱うけに置て
絵のさうし六帖あたらしき絵の草紙一帖を入表紙の
絵さま〴〵なり打敷/二藍(ふたあい)のさうかに白き文(もん)をぬひ
たる数さしの金の洲浜(すあま)に金の鶴あまたたてり
千(ち)とせつもれるといふこゝろ成べし数にはつるのう
らづたひすべき也打敷ふかみどりのさうかに縫(ぬい)物
をしたり日(ひ)漸(やゝ)暮ぬればこなたかなたに居/分(わけ)たり
大臣殿(おとゝとの)はつゝみ給候【「候」は、書陵部本「御」】/姿(すかた)なれど上/臈(らう)ものし給とて忍
あへ給はす左(ひたり)四位少将/右(みき)兵衛佐かた〴〵の双紙とりて