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翻刻
【397】後白河院御時年中行事を絵にかゝれて御/賞翫(しやうくはん)の
あまり松殿へ進ぜられたりけりこまかに御覧じて
僻(ひが)事ある所〳〵に押(をし)紙をしてそのあやまりを御自
筆にてしるしつけて返進せられたりけるを法皇
御覧じて絵を書なをさるべきに勅定にこの人
の自筆に押紙したるいかゞはなちすてゝ絵をなを
す事あるべき此事によりて此絵すてに重宝(ちやうほう)と
成たるとて蓮華王(れんげわう)院の宝蔵にこめられにけり
其押紙今に有といといみじき事也
【398】同御時絵/難房(なんぼう)といふ物有けりいかによく書たる
【上欄書入れ】14
【柱】古今巻十一 〇十二