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翻刻
【柱】古今巻十一 〇十二
絵にもかならず難を見いだすもの也けり或時ふるき
上手共の書たる絵本の中に人の犬を引たるに犬
すまひてゆかじとしたる体まことにいきてはたら
くやう也又男のかたぬぎてたつきふりかたげて大木
を切たる有法皇の仰に是をば絵難房(ゑなんぼう)も力及ばし
物をとて即めして見せられければよく〳〵見て見出度
は書て候が難少々候これ程すまひたる犬の首縄(くひなは)
はしたはしのしたよりよくひきすごされて候べき也
是は犬はすまひて縄(なは)普通(ふつう)なる体に見へ候也又木
切たる男目出度候但これほどの大木をなからすぎ切