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申されけりさては其事正体なし此人はをし事す
る人にこそと沙汰有てもちゐられず成にけりさて
孝(たか)道朝臣に御たづねありければ風俗にうたひて候
やうは大鳥の羽に霜ふれりと候はもし鵲(かさゝき)などにて
や候らんとぞ推(すい)せられて候さらでは口伝も候はず只
歌のことばにてすいし申計にて候と申ければ此事
さも有とて鵲(かさゝき)をかゝれたるとぞ
【403】後堀河院御位すべらせ給て内大臣の冷泉(れいぜい)富小(とみのこう)
路亭(ぢのてい)にわたらせ給けるに天福元年の春の比院
藻壁(そうへき)門院の方をわかちて絵つくの貝(かい)おほひありけり
【上欄書入れ】17
【柱】古今巻十一 〇十五