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翻刻
【柱】古今巻十一 〇十五
大殿摂政殿女院の御方にぞおはしましける一方にしかる
べき女房達四五人計にてひろきには及さりけり先
女院の御方/負(まけ)させ給て源氏絵十/巻(まき)だみたる料紙(れうし)
に書て色〳〵の色紙に詞はかゝれたりけり能書(のふじよ)の聞(きこ)
えある人こそかゝれたるからの唐櫃(からひつ)になん入られたりけ
る御/妬(ねたみ)に院の御方御負ありて小衣(さころも)の絵/八巻(やまき)又さま
〴〵の物語まぜて四季(しき)に書て一月を一巻に十二巻
にせられたりけり料紙(れうし)こと葉源氏の絵のごとし其外
雑(ざう)絵二十/余巻(よまき)あたらしく書出しておなじくからの櫃(ひつ)
二合に入られたりけりあはせて三合也又風流の絵