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翻刻
【柱】古今巻十一 〇十六
侍らめあはれなる事也
【404】同御時/似(にせ)絵を御/好(このみ)ありけるに北面(ほくめん)下臈(げらう)御随身などの
影(えい)を左京ノ権ノ太夫/信実(のふさね)朝臣をめしてかゝせられけるに
太夫ノ尉/永親(ながちか)その様をもしらでなべらかなる白襖(しらあを)きて
北面に候けるがめし出されける時太刀をとりてはきて
参たりけるいみじうなんみえ侍ける
【405】絵師/大輔(たいふ)法眼(ほうげん)賢慶(けんけい)が弟子になにがしとかやいふ
法師有けり賢慶(けんけい)逝去(せいきよ)ののち後家(ごけ)と不使【書陵部本「不快」】に成て
相論(さうろん)の事有けり六波羅に訴(うつた)へけれども事ゆかで程
へければ此法師絵もさかしく書けるものにてくだんの