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翻刻
【柱】古今巻十一 〇十七
備中守(ひつちうのかみ)行範(ゆきのり)に仰て修理(しゆり)せられにけり寛元三年十
月廿七日御わたまし有けりつくりどもゝ少しあらため
られけり寝殿(しんてんの)二棟(ふたむね)の障子よりつねの唐(から)絵は無念也とて
平等(べうとう)院宝蔵の四季の御屏風を二条関白殿長者に
ておはしましけるに申されて取出してうつされにけり人
〳〵の姿もみな昔絵にてぞ侍るなるいと見所あり
武徳殿(ぶとくてん)の競馬(けいば)の所にみもしらぬ人のすがた共おほかり
嵯峨野(さかの)の御幸に御/輿(こし)の上に虎(とら)の皮をおほひたる
などふるき事共をかゝれたるいと興有/承保(しやうほう)の野
行幸には虎の皮をばおほはれざりけるとなん近衛(こんへ)