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すくひてなりけるがしみたる雪にて御/直衣(なをし)にかゝり
たりけるがとけて二重(ふたへ)裏(うら)にうつりていてゞむら〳〵に
見へけるさて御/鞠(まり)有けるいとうつくしうやさしく
なん侍ける
【409】知足院殿わかくおはしましける時白川の辺にてまりの
会してあそばゞやと思候に誰をか召候べきと京極殿
へ申さ給ければしばらく御/案(あんじ)有て源(げん)兵衛佐を召具(めしく)
せよと仰られければ召につかはしてげり即参たり
けるを大とのなにかきたると内(うち)々御たづねありければ
濃青(こきあを)の布(ぬの)狩衣(かりぎぬ)とりどころすこしあかみたる薄紫(うすむらさき)の
【上欄書入れ】21
【柱】古今巻十一 〇十九