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翻刻
【柱】古今巻十一 〇十九
指貫(さしぬき)濃色(こきいろ)の二衣(ふたつきぬ)単衣(ひとへきぬ)きて候よし申ければ大殿されば
こそと仰られけりよく装束(しやうそく)きたりと思食たり
けるとこそ
【410】侍従大納言/成通(なりみち)卿の鞠(まり)は凡夫(ぼんぶ)のしわざにはあらざりけり
彼口伝に侍れば鞠を好みてのちかゝりに下(をり)立(たつ)事七千日
その中日をかゝずとをす事二千日もし病有時は臥(ふし)
ながら鞠を足にあて大雨の時には大極殿(だいこくてん)にゆきて
これをける千日のはてゝの日引つくろひて数三百
あまりあげて落(をち)ぬさきにみづから鞠をとりて棚(たな)を
二(ふた)まうけて一の棚(たな)に鞠を置一の棚にはやう〳〵の供祭(くさい)