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翻刻
【柱】古今巻十一 〇二十
の性(せい)也とこたふむかしより是ほどに御まりこのませ
給ふ人いまだおはしまさず千日のはてゝさま〴〵の
物給はりて悦申さんと思ひ又身のありさま御まり
の事をも能々申さんれうに参たりをの〳〵が名をも
知食(しろしめす)べし是を御覧せよとて眉(まゆ)にかゝりたる髪(かみ)を
押(をし)あけたれば一人か額(ひたい)には春楊花(しゆんやうくは)といふ字有
一人かひたゐには夏安林(かあんりん)といふ字あり一人か額(ひたい)には
秋園(しうえん)といふ字あり文字/金(こかね)の色也かゝる銘(めい)文を
見ていよ〳〵浅猿(あさまし)と思ひて又鞠の玉生(たましい)に問(とふ)様(やう)
鞠は常(つね)になし其時住する所ありや答云御まり