← 前のページ
ページ 728 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻十一 〇二十一
はをの〳〵が名をめせば木づたひにまいりて宮仕(きうじ)は仕り
候也但/庭(には)鞠は御好候まじ木はなれたる宮仕は術(じゆつ)なき
事に候今より後はさる物ありと御こゝろにかけて
おはしまさば御まもりと成まいらせて御鞠をもいよ〳〵
よくなし参らせんずる也といふ程に其形見へず成に
けり是を思ひつゞくるに鞠をうくるにはやくはといひあ
りと云をうと云鞠の性(せい)が額(ひたい)の銘(めい)也尤故ある事也とそ
侍なるすべて此大納言の鞠に不思儀おほかり
或時/侍(さふらい)の大/盤(ばん)の上に沓(くつ)をはきながらのぼりて小鞠
をけられけるに大盤のうへに沓のあたるおとを人