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翻刻
【柱】古今巻十一 〇二十二
申ける又/父(ちちの)卿にぐして清水寺に籠(こも)られたりける彼(かの)
舞台(ぶたい)の高欄(かうらん)を沓はきながら渡りつゝ鞠をけんと
思ふこゝろ付て則西より東へ蹴(け)てわたりけり又立帰
西へかへられければ見るもの目をおどろかし色を失
けり民部卿聞給てさる事する物やはあるとて籠(こもり)も
はてさせて追出して一月計はよせられざりけるとそ
又/熊野(くまの)へ詣てうしろ舞の後うしろ鞠をけられける
に西より百度東より百度二反に二百反をあげておと
さゞりけり鞠をふしおがみて其夜西/御前(ごせん)に候はれ
ける夢に別当(へつたう)常住(じやうぢう)みな見知たる者共此まりを興