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翻刻
【柱】古今巻十一 〇二十三
とひの尾(を)のかたより走(はしり)くゞりて越て庭へ出されけり
人々おどろきのゝしりあふ事かぎりなかりけり民部
卿/見証(けんしやう)せられて是程の事なればともかくも云べき
事あらずとぞいはれける鞠はてゝの後車かゝり
ならべてありなんやとすゝめられければ車/宿(やとり)の
くるま三両引出してをくすみにながえの方を一方
になしてたてたるを三両を次第にくゝり越(こへ)られたり
けり大に感(かん)じて纏頭(てんとう)有けりすべてさま〳〵ふしぎ
にありがたき事のみ有ける中にまりをたかく蹴(け)
あくる事なべての人には三(み)かさまさりたりけり或