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日まりをたかくあげられたりけるに辻風の物を吹
あぐるやうに鳶烏(とひからす)付たりとのゝしる程に空に上り
て雲の中に入て見へずしてとゞまりにけり不思儀也
けること也此事/虚言(そらこと)なきよし誓(せい)状に書れたる
とぞこれも彼口伝に載(のせ)たり父大納言そのかみ
仏師を召て仏を造(つく)らせてゐられたりける時はし
の御簾(みす)をあけて格子(かうし)のもとをよせかけられたりけ
るに成通卿いまた若(わか)かりけるに庭(には)にて鞠をあ
けられけるがまり格子と簾(すだれ)との中に入けるに
つゞきて飛入られけるが父の前/無骨(ふこつ)なりければ
【上欄書入れ】26
【柱】古今巻十一 〇二十四