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候はず但/拝趨(はいすう)の間わづかにめし具し候/僮僕(どうほく)一両人
には過ず候雨のふり候日一人は笠をさして車のすだれを
もちあくるものゝ候はぬ時車の轅(ながへ)を土にをきながら片(かた)手
に左右の袴(はかま)を取片手にはすだれを持あげて飛乗(とびのり)候へば
更(さら)に装束(しやうぞく)もそんぜず奉公に第一の用也と申されければ
其後は院御制止なかりけり
【411】宇治左府法成寺に参籠(さんろう)せさせ給たりける時/片岡(かたをか)禰
宜(ぎ)成房(なりふさ)に仰て切立せられてまりの為に家平めされ
けり執行(しゆぎやう)《割書:某》鞠二まいらせたりけるを左府家平を召て
此まり二が善悪をえられけり家平申けるは一つはよく
【上欄書入れ】27
【柱】古今巻十一 〇二十五