← 前のページ
ページ 765 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻十二 〇七
如来の御方便にや
【424】後鳥羽院御時伊与国おふてらの島といふ所に
天竺(てんぢく)の冠者(くはんじや)といふもの有けり件の島に山あり
其うへに家を作りて住けりかしこに又ほこらを
かまへて其内に母が死(しゝ)たるを腹の内の物を取/捨(すて)て
ほしかためてうへをうるしにてぬりていはひておき
たりけり山のすそに八間の家を作りて拝殿(はいでん)と名付
て八乙女(やをとめ)以下かぐらおとこなどをすへたりけり此天
竺冠者は空(くう)をかけり水(みつ)をはしる由(よし)聞(きこ)えけ
れは当/国(こく)隣国(りんこく)より人のあつまりきほふ