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翻刻
【柱】古今巻十二 〇八
しいたるもあり或はこしゐたるも有此ともから
天竺(てんちく)冠者(くわんしや)にたからをあたへて其いたむ所を
いのれは冠者馬よりおりてさま〳〵の託宣(たくせん)し
てこしおれたるものをば足にてふみなどしけれは
たちまちになをりけり目しいたる者をは
なでなとしけれはみゆるよしいひけりさる
につけてます〳〵きほひ聚(あつま)る事/計(はかり)なし衣裳(いしやう)
をぬき太刀を捧(さゝけ)さならぬ資財(しざい)いくらと云事なく
投(なけ)ける事/夥(おひたゝ)しかりけり冠者(くわんしや)自(みつから)我(われ)は親王(しんわう)なりと
称(せう)し鳥居(とりい)を立て額(がく)を親王高【宮ヵ。書陵部本「親王宮」】と書て打たりけり此