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翻刻
【柱】古今巻十二 〇八
もと伊与国の者なりけり高名のふるばくちにて
打はうけてすべてまけ博奕打(ばくちうち)八十よ人同意して諸
国に分ゐて天竺冠者がかく厳重(げんぢう)なるよしを人に
かたり或は人にもいはせてわゝくりたりけるがあまりに
ことすぎて京迄聞へてかゝる目にあひにけり
【425】鎌倉の修理太夫/時房(ときふさ)朝臣のまへにて双六の勝負有
けり九郎/三河房(みかはばう)信濃(しなのゝ)七郎など有けるに懸物を出
してひき目うちたらんもの取べしと定てげり一番
に信濃七郎すゝみて筒(どう)をしばしふりてぬきければ三
を打たりけり次に三河房すゝみ調一(でつち)を打たりけり