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【柱】古今巻二 〇六
答(こたへ)て云われはこれ極楽世界(こくらくせかい)の教主(けうしゆ)也/織姫(をりひめ)はわが左(ひだり)の
わきの弟子/観世音(くわんぜおん)也/本願(ほんぐわん)をもての故に来て汝が心
を安慰(あんい)する也ふかく件(くたん)のをんを知(し)りてよろしく報謝(ほうしや)
すべしと再三(さいさん)つぐる事ねんごろ也其後/比丘尼(ひくに)西をさし
て雲(くも)に入てさり給ぬ本願禅尼宿望(ほんくはんぜんにしゆくまう)すでにとげぬる
事をよろこぶといへ共/恋慕(れんぼ)のやすみがたきにたへず禅(ぜン)
客去(カクサツテ)無(ナシ)_レ跡(アト)空(ムナシク)向(ムカツテ)_二落日(ラクジツニ)_一流(ナガス)_レ涙(ナンダヲ)徳音(トクイン)留(トマツテ)不(ズ)_レ忘(ワスレ)只(タヾ)仰(アヲヒテ)_二変像(へンゾウ)_一
消(ケス)_レ魂(タマシヒヲ)その後廿四年をへて宝亀(ほうき)六年四月四日/宿願(しゆくぐはん)に
まかせてつゐに聖衆(しやうじゆ)の来迎(らいかう)にあづかる其間の瑞相(ずいさう)
くはしくしるすにおよはず