Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション4

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5627 - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5627 - ページ 775

ページ: 775

翻刻

   【柱】古今巻十二       〇十一 て帰来て云やう只今の篳篥のねを承にあはれ にたうとく候て悪心みなあらたまりぬ取(とる)所の物ども こと〴〵くに返し奉るべしといひて皆置て出にけり 昔の盗人は又かくゆう成心も有けり 【430】又/篳篥師(ひちりきし)用光(ようくわう)南海道(なんかいどう)に発向(はつかう)の時/海賊(かいそく)にあひ けり用光を既(すて)にころさんとする時/海賊(かいそく)に向ていはく 我久敷篳篥をもて朝(てう)につかえ世にゆるされたり今 いふかひなく賊徒(ぞくと)のために害(がひ)されんとす是/宿業(しゆくごう)のし からしむる也しばらくの命得させよ一曲の雅声(がせい)をふかん といへば海賊ぬける太刀をおさへてふかせけり用光