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翻刻
【柱】古今巻十二 〇十四
けるがなにとなくて強盗の中にまぎれまじはり
来けるうちあはんにはしおほせん事かたく覚へければ
かくまじはりて物わけん所に行て強盗の顔(かほ)をも見
又ちり〴〵にならん時に家をも見入んと思ひてかくは
かまへけり扨ともなひて朱雀門の辺(ほとり)に渡(わたり)ぬをの〳〵
物わけて此男にもあたへてげり強盗の中にいと
なまやかにてこゑけはひよりはしめてよに尋常(じんじやう)成
男のとし廿四五にもやあるらんと覚ゆる有どう腹巻(はらまき)
に左右ごてさして長刀を持たりけりひをくゝりの直(なを)
垂(し)はかまにくゝりたかくあげたり諸(もろ〳〵)の強盗の主(しゆ)と