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おぼしくてことをきてければみな其下知にしたがひ
て主のごとくになん侍りけり扨ちり〴〵に成ける時この
むねとの者のゆかん方を見んと思て尻(しり)にさしさがりて
見がくれ〳〵行に朱雀(しゆしやく)を南へ四条迄行けり四条を東
へくしげ迄はまさしく目にかけたりけるを四条大宮の
大理(たいり)の亭(てい)の西の門の程にていづちかうせにけんかき
けすがごとく見へず成にけりさきにもそばにもすべて
見へず此/築地(ついぢ)を越て内へ入にけりと思ひてそこゟ
帰りぬ朝(あした)にとく行て跡を見れば件の盗人手を負(をい)
て侍けるにや道に血(ち)こぼれけり門のもとにてとゞ
【上欄書入れ】18
【柱】古今巻十二 〇十五