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翻刻
【柱】古今巻十二 〇十六
思へり廿七八計成女のほそやかにてたけだち髪(かみ)の
かゝりすべてわろき所もなくゆう成女房にてぞ侍
けるむかしこそ鈴香山(すゞかやま)の女盗人とていひつたへたる
にちかき世にもかゝるふしぎ侍けることにこそ
【434】中納言/兼光(かねみつ)卿/建(けん)久二年十二月廿八日に検非違使(けんひゐし)
別当に成て庁務(てうむ)ことにおこし沙汰ありけるに賎(いやしき)者
の小屋にちいさき釜(かま)のうせたりけるを隣(となり)なりける
腰居(こしゐ)がぬすみたりけると云つぎ有て臓物(そうもつ)【贓物】をさがし
出したりけるに腰居(こしゐ)申けるは手をもちてこそゐざり
ありき候へ手をはなれてはいかでか取侍べき他人ぞ盜