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翻刻
【柱】古今巻十二 〇二十
れていとゞおそろしといふ沙汰にてぞありける主上は殊
に御口びるの色もかはらせ給けりおぢさせ給けるとぞ
【438】木幡(こはた)にて四月(うつき)の比ぬす人をとらへてとひいましめて置
たりけるにそのぬす人のよみ侍ける
はさまれて足はうつきの時鳥
鳴はをれともとふ人もなし
【439】或所に強盗(ごうどう)入たりけるに弓とりに法師をたてたり
けるが秋の末つかたの事にて侍けるに門のもとに柿(かきの)木
の有ける下に此師かたて矢はげて立たる上よりうみ
柿(かき)の落(をち)けるがこの弓とりの法師がいたゞきにおちて