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翻刻
【柱】古今巻十二 〇二十二
まゝにつかみくいて候つるがはじめはあまりうへたる
口にて何の物共思ひわかれずあまたゝびになり
てはじめて灰(はい)にて候けるとしられて其後はたへず
なりぬ食物ならぬものをたべては候へ共是を腹(はら)に
くい入て候へば物のほしさがやみて候也是を思ふに
このうへにたべずしてこそかゝるあらぬさまの心も付
て候へば灰をたべてもやすくなをり候けりと思ひ
候へば取所の物をも本(もと)のごとくに置て候也といふ哀(あは)れ
にもふしぎにも覚へてかたのごとくのざうせちなど
とらせて返しやりにけり後々にもさほどにせん