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の給物(きうもつ)をたまはせたりければ小殿悦て今はかくて
一期身やすくてやみなんすれば思ふ事候はず祗候(しこう)の
間にはいかにも御所中并/御近辺(ごきんへん)には狼藉(たうぜき)の事
あらすましく候とて一向に御とのゐして奉公をいたし
ければ誠にかひ〴〵敷其あたりには夜るの恐なかり
けりかゝる程に真木島(まきのしま)の十郎といふ強盗(がうどう)の張本(ちやうほん)有
年比/使庁(してう)武家(ぶけ)うかゞへ共いかにもからめえざりける
を康仲此小殿に云やう汝がはじめより約束/偽(いつはる)
所なくは彼十郎からめさせよと云小殿則/承伏(じやうぶく)し
にけり小殿が云く十郎はゆゝしきつは物也たやすく
【上欄書入れ】28
【柱】古今巻十二 〇二十五