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翻刻
【柱】古今巻十二 〇二十五
からめらるべからずすくやか成人を三十余人給りて向
侍べし又何にても臓物(ざうもつ)【贓物】を一給らんといへは云がごとく
にさたして鞦(しりがい)一かけをとらせてげり件の鞦(しりがい)をふところ
に入て卅よ人の輩あひぐしてまきの島へむかひぬ
のがれ逃(にげ)んずる道々を教(をし)へてみなそこ〳〵に分て
たてつゞきていらんものなど其器(き)りやうをはからひ
て定つゝ近辺にかくし置つゝ扨をのが身ひとり入
ていだきてえい声(ごゑ)を出さん時/続(つゞき)て早(はや)く入べしと
いひをしへて日暮て行ぬ則十郎が家の門をほと〳〵
とたゝく十郎内よりたそと問ければ平六が参り