← 前のページ
ページ 807 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻十二 〇二十六
則えたりや〳〵と大/声(こゑ)を出す時まうけたる者共
つゞきて入て安(やす)くからめてげり十郎あはれやすか
らぬもの哉腹くろきむしにくらはれぬとぞいひける
則/康仲(やすなか)が家へぐして行たれば康仲悦思ふ事
かぎりなし康仲が第一の高名にてゆゝしくのゝし
られけるは併(しかしなから)小殿が忠節也此小殿平六はすべて
さる悪賊(あくぞく)とも覚へず事にをきてなだらかにみめ
ことがらも清げにてかひ〴〵敷つかひよかりければ
大納言家にも大切の者におぼして一向とのゐに
たのみ給へるのみにあらず何事にも召つかひけり或