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翻刻
【柱】古今巻二 〇八
御とし八十にてをはりをとり給とて読(よみ)給ひける歌
法(のり)の月久しくもかなとおもへとも
夜やふけぬらんひかりかくしつ
御弟子ともの悲歎(ひたん)しけるをきゝ給ひて
かりそめのやとかる我をいまさらに
物なおもひそ仏とをしれ
嵯峨(さがの)天皇 ̄ノ御時天下に大疫(だいえき)の間/死(し)人/道路(どうろ)にみちた
りけりこれによりて天皇みづから金字(こんじ)の心経(しんぎやう)をかゝせ
給ひて弘法(こうぼう)大師にくやうせさせ奉られけり其/効験(かうけん)
ことはをもてのぶべからすおくに大師記(たいしのき)をかゝせ給へり其