← 前のページ
ページ 813 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻十二 〇二十九
中にあてゝはなちたるに少もはづるべし共おもはぬ
をおとりあがりて矢をしたに六寸計さげて通しつ射
られてやりてはねてかゝるにいかにも又矢つぎすべし
共おぼへで竹折戸の内へはしり入侍しを大殿さる
心はやき者にて事有とさとりて中戸に太刀を
ぬきて入らんものを切んと待て立たり平六がいる
をとく入(いれ)と手をあがきしかばはやくいりしにこの法
師つゞきて入候を大殿ぬきまうけたる太刀にて
よく切侍ぬと見へし程に法師取もあへずさいぼう
にてあはせて則大殿が額(ひたい)を打てうつべしに打ふせ