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翻刻
【柱】古今巻十二 〇三十
夕暮に市原野にておふきすは
くらまきれとやいふへかるらん
【443】澄恵僧都(てうゑそうづ)いまだ童(わらは)にて侍ける時かいしやくし
ける僧かみけづらんとて手箱をこひけるに其手箱
うせにけりいかに求(もとむ)れ共見へずはや盗人のとりてげる
なり其時この児とりもあへずよみ侍ける
しらなみのたちくるまゝに玉くしけ
ふたみの浦のみえすなりぬる
【444】此僧都の坊のとなり也ける家の畠(はた)にそばをうへ
て侍けるを夜る盗人みな引て取たりけるを聞