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翻刻
義方(よしかた)和琴をしらぶ楽所(かくしよの)預舟治【「舟治」は書陵部本「丹後」】ノ良名琴をしらぶ
みな平調(へうでう)にしらべけり和琴をば律調(りつのしらべ)にぞしらべた
りける今は土にこそなり侍ぬらめあはれ成事也
【454】空(そし)【祖師ヵ】や上人路を過給けるにある家の門に年七歳
ばかりなる小児なきて立たり上人などなくぞと
問給ひければ小児答けるは二歳と申けるに父
にをくれぬ只ひとりたのみて侍つる母に此暁又
をくれ侍ぬ今はたれをたのみて身をたていづれの世
にかふたゝび見ることを得んといひければ上人聞てな
なきそとこしらへて弾指(たんじ)しての給ける
【縦長楕円印 朱】BnF/MSS
【上欄書入れ】7
【柱】古今巻十三 〇六