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翻刻
【柱】古今巻十三 〇十七
袖の上に弥生の雨のはれやらて
かけとたのみし花や恋しき
此歌をはるかに程へて持て来られしに其年の
九月に又陰明門院うせさせおはしまししかは醍醐(たいご)殿
の御葬に家にこもり侍しにかの使下るとて返事こひ
侍しかは人にかゝせてつかはし侍し
思ひやれ弥生の雨もはれやらて
又しくれそふ秋の山里
【472】花山院御時中納言/義懐(よしかね)は外戚(くはいせき)権右中弁/惟成(これなり)
は近臣にてをの〳〵天下の権(けん)をとれり然に御門(みかど)