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翻刻
【柱】古今巻十三 〇十八
かなし法住寺相国の御むすめ弘徽殿(こきでん)の女御とて
さふらはせ給けるがかぎりなく御心ざしふかゝりける
にをくれさせ給て御なげき浅からず世中心ぼそく
おぼしみだれたりける比粟田ノ関白いまだ殿上人
にて蔵人ノ弁と申けるがあふぎに
妻子(サイシ)珍宝(チンポウ)及(ギウ)主従(ワウイ)【「主従」は書陵部本「王位」】
臨(リン)命(メウ)終(シウ)時(シ)不(フ)随(ズイ)者(シヤ)
といふ文を書てもたれたりけるを御覧ぜられける
よりこそいとゞ御心おこりにけれ此世のたのしみは夢
まぼろしの程なり国/王(わう)の位よしなしなど思食