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人少々めさるゝ事ほのきこえし程にやがて
出御(しゆつぎよ)ありておもしろき雪かないづかたへかむかふ
べき小野の皇太后宮(くはうだいこうぐう)のもとへむかはゞやと仰られ
けるを御随身(みずいじん)承はりて従者(すざ)を馬にのせて彼宮
へはせまいらせてかゝる事にすでに御車奉りて
候也御用意候べしと申たりければ紅の衣/五具(いつくだり)有
けるをせわり【背割り】にふつときりて寝殿(しんでん)十間(とま)になん
いだされたりけりみづから入て御覧らん【「らん」衍字ヵ】ずる事
もあらばいかゞと申人有ければ皇太后宮?雪
見る人は内へ入事なしとてさはぎたる御けしき
【上欄書入れ】2
【柱】古今巻十四 〇二