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遷化(せんげ)しにけりこれも宿執のふかき至り也
【486】白河院の御時/時資(ときすけ)をめして御(ご)寵(はう)【てうヵ】童(どう)二郎丸
に貴徳(きとく)納蘇利(なふそり)等の秘(ひ)事さづくべきよし勅定
有けるに時資(ときすけ)再(さい)三/辞(じ)し申て教(をし)へずかやうのわらは
当時こそ候へ成人(せいじん)の後はわが業(げう)にあらねば是を
秘すべからず世のため道のため凌遅(れうち)のもとゐに
候とてつゐにさづけずこれによりて天気心よから
ず成にけり其後/則季(のりすへ)をめして青海波楽(せいがいはのがく)の左(ひだり)
のまひの秘じ共をつたふべきよし仰られければ
勅に応じてこと〳〵くさづけてげり是によりて
【上欄書入れ】6
【柱】古今巻十五 〇五