← 前のページ
ページ 908 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻十五 〇六
今一度し給へ承らんといひければ時元いふがごとくに
しければほろ〳〵となきて聞けり入滅(にうめつ)の時は秋風
楽を聞て三帖/喚頭(くはんとう)に至程に遷化(せんけ)しにけり
【488】保延年中より中ノ院右大臣は左大将徳大寺左大臣は
右大将にてあひならび給ひけるほどに仁平四年五月
廿八日に右大臣出家し給ひぬかくて年月を過しけるに
保元の乱いできて程なくしづまりければ左大臣の
世おぼえいと目出たくおはしけるかいく程もつかへ給はず
病つきてあやうくおはしければ保元二年七月十五日
出家し給て菩提院にわたり給ひけるに墨染の衣