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翻刻
て後ながく笛(ふへ)をとるべからざる事をとぞ侍りける
応保二年正月に出家同月卅日とし八十六にて
うせ給ひにけり其後二条院御時かのおとゝの作り
給たる笛譜(てきふ)の説(せつ)を妙音院殿に勅問有けるにいか
にぞやある故を少々/奏(そう)せさせ給へりけるをおとゞの
御夢に彼大相国の御/消息(ぜうそく)あり宗輔と書れたりけ
り失(うせ)にし人はいかにとあやしくてひらきて御覧ずれ
ばそのかみ習(なら)ひし道をかたぶけ奏(そう)し給事こそ口
おしふ侍れと書れたりけりおどろきおぼして御参
内有て彼譜に申候ひし事はみなもろ〳〵ひが覚へ