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にて侍りけり多年修行の後/都(みやこ)へ帰りて年比の主
君にておはしますむつましさに後徳大寺左大臣の
御もとにたどり参てまづ門外より内を見入ければ
寝殿(しんでん)のむねになはをはりけりあやしう思て人に
尋ければあれはとびすへじとてはられたるとこたへ
けるを聞てとびのゐる何かくるしきとてうらみて帰
ぬべきに実家(さねいへ)の大納言はいづくにぞと尋聞けるに
北のかたのおもふ様にもおはせざりければあながちに
利をもとめたる御ふるまひうたてしとて尋ゆかず実(さね)
方(かた)の中納言ははやうせ給にけり公衡(きんひら)の中将の有所
【上欄書入れ】13
【柱】古今巻十五 〇十一