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翻刻
束帯(そくたい)に折ゑぼしなどはたとへ申て候ぞかしと申たり
ければ内府このやうを奏し申されにけり是により
て定輔卿をあらためて孝道朝臣に御/伝授(でんじゆ)有べきに
さだまりにけるを彼卿つたへ聞てさわぎ参りて申され
けるは始より教へ奉らせて御写瓶の時にいたりて
孝道に改められん事いきながら命をめさるゝにこと
ならず年来(としころ)孝道をば小師に付参らせたる事にて候
生/涯(がい)のうらみ此事候是程の直勘何事にか候猶此
義に定り候はゞすみやかに定輔を死流(しりう)せられ候えと
なく〳〵申されければ此事其いはれなきにあらねば
【上欄書入れ】17
【柱】古今巻十五 〇十五