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翻刻
【柱】古今巻十五 〇十七
に其年の放生会(はうじやうゑ)に荒序(くわうじよ)有べしとて成賢(なりかた)つかうま
つるべきよし聞へければ景基(かけもと)重服(ぢうぶく)の身ながら厳(げん)
重(ぢう)の神事の庭に参て此事をうたへ申けり上卿源ノ
大納言道具卿別当/幸清(たかきよ)成賢をひきてふかせんと
せられけり既(すで)に一笛也景基下/臈(らう)たるうへ当時
重服也うたへ申むね其いひなき由を上卿下知せら
れけるを景基申けるは上卿は神事のやうを行ひ
給ふべし此道の事にをきては先々事きれ候ぞ
重服の身にて侍る時/楼門(ろうもん)のしたにてあまだりの
外へ出ずして仕たる事/先例(せんれい)候と悪口(あくこう)にをよびけれ