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翻刻
たてそめてまた物つまぬ大蔵は
もとの修理にもまさらさりけり
【515】中比/六(むつ)のあしげといふあがり馬有けりいづれの
御室(をむろ)にか大法をおこなはせ給ひけるに引せられ
にけるをある房官(ぼうぐわん)に給はせてげりあがり馬ともし
らで乗ありきける程に有時京へ出けるに知(しり)たる
人道にあひて此馬を見ていかにさしものあがり馬の名
物六のあしげにはかく乗給へるぞといひたりけるに
おくしてたづなをつよくひかへたりけるにやがてあがり
てなげゝるにてんさかさまに落てかしらをさん〳〵に
【上欄書入れ】5
【柱】古今巻十六 〇四