← 前のページ
ページ 961 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻十六 〇四
つきわりにけりおかしかりける事也
【516】雨ふり風おどろ〳〵しかりける夜二条中納言/実綱(さねつな)
卿家に侍(さふらひ)共あつまりてすゞろ物語しけるにたゞいま
いづくへ行なん東三条の池の辺へむかひなんやなど
いひけるをある侍(さふらい)かしこう罷るよと云たりければあ
らがひかためてげる其しるしには池の中島にくゐを
打べし其後をの〳〵行て見るべしといへばさらなりと
て此ぬし立(たち)ぬ傍輩(はうばい)共思やう此者しぶときおこの者
にてせらるゝ事もぞあるいざさきだちておくする
やう成はかり事めぐらさんとて両三人いひあはせて